高身長国で着る服売ってない問題

 昨今、洋服業界もグローバルブランドが多く展開していることもあり、スロバキアにも多くの洋服ブランドが進出しています。H&MZARA、GAPやナイキなど日本でも知名度のあるファッションブランドの他、日本では展開が少ない、ないしは未上陸だが欧州ではそれなりに店舗展開が多いブランド(Stradivarius, OYSHO, Massimo Dutti, COSなど)も多く進出しております。また、日本では百貨店にあるハイブランドのイメージで展開しているTommy HilfigerやCalvin Kleinも、こちらだとファストファッションよりは高めのカジュアルウェアという位置づけで売られている印象があるので、国によって洋服のブランディングも変わるもんだと感じます。

 そんなわけで、知名度のあるブランドも数多くあるし、モノによっては日本より安く買えたりするのでファッションを楽しむのにまったく困らない・・・なんてことはないです。実のところ、めっちゃ困ってます。

 困る原因はただ一つ、同じサイズでも日本と国外で実際の大きさが違うからです。まず、私の身長なんですが160cmちょっとと日本人平均からしても低い方のため、日本で洋服を買うのにもそこそこ難儀する方でした。ところが、スロバキア人の男性平均身長はなんと約180cm、日本より10cmも大きいです。

 この平均身長の国の洋服がどうなるかと言いますと、Sサイズの洋服でも袖と丈が長くなります。まぁこっちのSサイズの想定身長が170cmくらいになるわけですからね、そりゃー長くなるってものです。そのため、身長160cmの背丈に合うわけがないわけです。大体の服は袖が長いし、丈も長く、着れたものではございません。来て3か月くらいで、「あ、この国のメンズで買える服がない」と気付いてからアパレル店舗に赴く頻度が激減しました。

 こちらに来てからというもの、洋服はボーイズ(ちなみにこの国の子供服は170cmまで用意されています)とレディースから探すようにしています。とはいえ、ボーイズの最大サイズはそもそも服の数自体が少ない上にデザインも大人が着れたものではないものも多い、またレディースはデザインがガーリーなものはまず除外した上で、男性でもいけそうなものを取り、試着してみて骨格的にセーフなものをようやく選べる、といった次第なので、山のようにある洋服の中からどうにか自分が「着れなくもない」ものを1~2着選ぶ、という作業です。ファッションを楽しむどころではない・・・。

 ちなみに、移住当初は洋服をある程度現地調達することを想定して荷物は軽くしてきたのですが、ふたを開けてみればこのザマだったので、後に日本で通販した服を実家に郵送し、それを国際便で送ってもらうということまでしました。今後、海外への一時的な移住を予定・検討されている方は一度現地の平均身長は調べた方がいいと思います。

おまけ

 言ってしまえば当たり前ですが、日本と国外では売れ線の服のデザインが違います。ちなみにヨーロッパでは春先から夏の女性服は鮮やかな原色の服が好まれるので、こっちのZARAの売り場はこんな感じになります。

 今年のトレンドカラーは原色イエローらしい。