国際女性デー in 欧州

 3月8日は国際女性デーでした。この日、日本ではあんまり浸透していませんが、ヨーロッパでは非常に大きなイベントとして取り扱われます。なにせ、現在ウクライナを侵攻中のロシアですら、国際女性デーに合わせてプーチン大統領がロシアのフラッグ・キャリアであるエアロフロート航空のCAとイチャついている面会をしている映像が流されたりするくらいには欧州地域では重要な日となっております。

 大きなイベントであることが端的に分かるのが、この日は街中の至る所で大量に花が売られます。さしずめ、節分に大量の恵方巻が売られるがごとくです。

 ちなみにこの写真は近所にある英資本スーパーTESCOです。ホームセンターとかではなく、平時はそんなに花を売っていないスーパーマーケットですが、この日だけは大量の花が売られるのです。

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スーパーマーケット内に増設された特設お花売り場

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花束の他、鉢植えも売ってます。ついでにチョコレートも売ってます

 観測できた範囲ですが、花を買っていくのは圧倒的に男性が多いです。よれよれのダウンジャケットを着たオジサマが両手に花束の二刀流スタイルで街中を家路につく姿が見られました。

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スーパーで買えるバラの花束

 せっかくなので、我が家にも花束を買ってきました。バラの花束が5€(600円ちょっと)。農業国スロバキアということで、お花も日本より安くなっております。

 この国際女性デーですが、スロバキアではなんと第二次世界大戦前からすでに浸透している日とのことです。現地の友人でも「職場のボスが女性社員に花を配り歩いていた」「教師をやっていて、生徒から「国際女性デーです」といって花をもらえた」などといった話も聞いており、日本よりはるかに高い浸透度合いが伺えました。

 さて、日本はよく「ジェンダー平等」がかなり低いと言われており、各種機関によるランキング付けでも相当下位に位置付けられることが多いです。一方で、このジェンダー平等の指標を、海外の諸機関が勝手につけたものであるなどとして、冷ややかに見る向きもあります。しかし、こういった国際女性デーの浸透度合いという文化的な側面か一つとっても、日本社会のジェンダー平等が低く見積もられてしまうのには一理あるのかもしれないなぁ・・・と感じたりもします。