ベトナム料理で、生きてゆく

日本、コロナウイルスの感染拡大が止まらないようですね。ちなみに欧州でも日本より先んじて7月末ごろより特に西欧地域で第三波と呼ばれる感染拡大傾向は続いております(が、幸い中東欧地域は日本や西欧のような爆発的拡大はまだ起きていません)。

 

今回は在スロバキアのアジア人種の話をしようかと思います。

 

在日本の一番多いアジア系住民、というとほとんどの人は中国国籍と回答するかと思います。事実、統計上でも日本にいる外国籍住民のうち一番多いのは中国人です。まぁこういった傾向は何も日本特有ではなく、「華僑」や「〇〇系華人」「〇〇中華街」という言葉が表すように、洋の東西問わず在外の中国人コミュニティは、その地域で大きなプレゼンスを持つことが随所で見られます。

ではスロバキアでもやはり中国人が多いのか、というと実はスロバキアでは一番多い在留アジア人はベトナム人です。

これには歴史的経緯がありまして、ベトナム戦争後に共産化したベトナムは、有望な留学先として同じ共産国チェコスロバキアが推奨された時代があったため、移民一世・二世が多数在留しています。現在では社会での同化も進み、市内には日本に中華料理店がそこら中にある感覚でベトナム料理屋がたくさんあります。やはり私も味覚はアジア料理に親和性がありまして、こっちでの外食ではよくベトナム料理屋に行きます。最近どのお店もテイクアウト(こっちだとtake awayということが多いですが)対応なので、持ち帰ってお家で食べることもあります。

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お持ち帰りのバケツに入ったフォー

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お気に入りメニューの焼うどん。ベトナム料理に焼うどんはあるのか?というのは野暮な質問です。


こっちのベトナム料理はローカライズ化してまして、ワンプレートみたいな料理(丼もの、麺もの)が多いです。あと、もう一つの特徴として、メニューに寿司があることが多々あります。

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看板に堂々掲げられるSUSHI


日本でベトナム料理屋に寿司なんて置いてあったら噴飯ものですが、中央ヨーロッパの東洋認識だとその辺は混在しているのかもしれません。逆に日本人も、中東欧の国々の違いが正確に分かる人は少ないでしょうからね。ちなみにこっちのベトナム料理屋でお寿司を頼んだことはないです。だって高い割に品質怪しいんですもの。