元旦という「空気」

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、コロナ禍もあって簡単に日本に帰ってこれない都合上、今年の年末年始は海外で過ごすこととなりました。初の海外年越しではあります。

ただ、海外年越しといっても日本と明確に違うなと感じるものがありまして、それは年末年始独特の「浮ついた空気感の無さ」です。

こっちだと年末のメインイベントは「クリスマス」なので、Happy new Yearはそこまで重視されておりません。現に、1月1日はスロバキア独立記念日ということで祝日なのですが、2日以降は平日です(今年はたまたま土日が重なったため2日も休みでしたが)。日本のように年末から3日まで連休たっぷりということがなく、ちょっと賑やかな月末から月初、くらいの感覚なのです。

また、街の雰囲気も全然違いまして、顕著なのはヨーロッパは年始になってもまだクリスマスツリーやクリスマス装飾が飾ってあることが多いです。先日の記事で書いた旧市街の大クリスマスツリーとて年明けもまだ設置されています。ちなみに昨日スロバキアは「公現祭」という祝日でありまして、たいていこのくらいまでツリーは飾りっぱなしみたいです。

逆に日本はクリスマス後にすぐ「元旦」という超重要イベントが来るため、それに合わせてクリスマスっぽい飾りは一掃、代わりにしめ縄・門松・鏡餅といったお正月装飾に一気に街中が切り替わります。生まれた国の習慣なので今まで当たり前と思っていましたが、あの装飾の切り替えには大変慌ただしいのだな、というのはこっちに来て初めて気が付きました。

それに、時差もありますので当然日本人が目にする年末年始特番というのも見る機会はほぼないです。箱根駅伝はこちらでそろそろ寝ようかなと思っているころにスタートし、起きるころには結果が出てますからね。

日本での「年末年始の浮遊感」というものは、今まで無意識的に感じ取っていたのですが、これは街中の装飾やテレビから流れる映像などによって作られていたものなんだなぁと認識しました。このあたりも海外生活をしないと理解しえなかった領域だと思います。

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ちなみに大晦日の風物詩である紅白歌合戦ですが、NHKはリアルタイム配信をやってくれておりますので、ヨーロッパからも同時に視聴することができます。まぁお外は明るいんですがw あと、現地の風習にならってクリスマスツリーも片づけていません。