中東欧のマツキヨ

 ※タイトルのドラッグストアについてはお好みのブランドを入れてお考え下さい。

 

 日本に住んでいて、「ドラッグストア」を利用しないという人はほとんどいないのではなかろうかと思います。マツモトキヨシ、ツルハ、スギ薬局、HAC etc... とたくさんのドラッグストアが日々日本国内ではシェア争いを繰り広げられています。また、最近のドラッグストアは一般医薬品や日用品に限らず、食品・お菓子類、飲料、冷凍食品すら扱っているドラッグストアもあり、半分スーパーのような感覚で利用できるものもあります。

 そんな便利なドラッグストアですが、実は中東欧にも同様の形態のお店というのはありまして、本日はその紹介でもしようかと思います。

 スロバキアにあるドラッグストアはドイツ資本である「dm(ドロゲリエ・マルクト)」一強の状態となっております。スロバキアの他、ドイツ・オーストリアチェコクロアチアスロベニアハンガリーなどの周辺諸国でもよく見かけます。ちなみにフルネームが長いんで、我々はもっぱら「デム」と呼んでいます。

 dmですが、洗剤・風呂用品・化粧品・トイレットペーパー類・掃除用具・健康食品など日本のドラッグストアで売っているものが大体揃います。ちなみに、日本では複数のブランドが乱立する競争状態ですが、先ほど一強とお伝えしたとおり、中東欧地域ではドラッグストアといえばdmしか見かけないというレベルで独占状態です。ちなみに、dmは日本と同様にプライベートブランド商品も展開しておりまして、我が家でもいくつかの商品は利用させてもらってます。

dmのプライベートブランドの白物用洗剤

 ですが、このdmも日本のドラッグストアと一部違うところがあります。まず、dmには薬剤師の処方が不要な一般医薬品が販売されておりません。また、日本のドラッグストアのような薬剤師常駐の店舗もないです。代わりに、薬局は「Lekáreň」という別店舗に完全に分離しております。

近所にある薬局。正直dmより薬局の方が数が多い。

 スロバキア薬事法にあまり詳しくないのではっきりしたことは言えませんが、周辺諸国も薬局とドラッグストアは明確に店舗が区分されていたので、おそらくヨーロッパの法律上では日本のような両者が合わさった店舗構成というのはできないのかもしれませんね。