ローカル炭酸飲料Kofola

今日はスロバキア人がこよなく愛する炭酸飲料「Kofola」の話をしようと思います。Kofolaとは、ざっくりいうとコーラっぽいローカル飲料のことです。

うねうねしたボトルが特徴

 このKofolaですが誕生したのは旧チェコ・スロバキア社会主義時代です。当時、冷戦のさなかであったのでアメリカ企業産であるコカ・コーラを東側陣営の国が自由に消費することはできませんでした。そのため、チェコ・スロバキアの飲料企業がコーラっぽい飲み物を開発し国内で販売していたものが、現在でも生産・愛飲されております。ちなみに味ですが、本家のコーラと比べるとかなり薬草というか、ハーブのような味がします。最初は飲みなれない人が多いですが、何度も飲んでいくうちにクセになります。

 そんなKofolaですが、スロバキア内ではコカ・コーラよりもシェア率が高い飲み物です。まずコカ・コーラよりもはるかに安いんですよね。大体コカ・コーラの7~8割くらいの価格でして、レストランでは場合によってはKofola1杯で1ユーロ切るようなこともあります。レストランで食事する際にノンアルコールのケースだとほぼKofolaを頼みます。

 また、当地のKofolaはジョッキで出ます。これはビールと同じ方式で国内のKofolaはサーバータンクで各飲食店に供給されることが多いためです。さしずめ生Kofolaといった感じでしょうか。ジョッキで飲むKofola、美味しいんですよね。

生ビールならぬ生Kofola

余談

 チェコ・スロバキアのKofolaに限らず、欧州は各国でローカル炭酸飲料というものが多くあります。ちょっと前に日本に上陸し多くのスーパーやコンビニで売られている「オランジーナ」も実はフランスのローカル炭酸が日本に販路を拡大しただけなんですよね。こっちでもたまーーーーにオランジーナを見かけることはありますね。