海外赴任者の引っ越しhow to

世界的なコロナ感染が収まらない中、4月からヨーロッパに赴任になりまして、数日前に日本から引っ越ししました。

 

ちなみに3月末までは東京に住んでおりまして、その東京の家を引き払う→実家に一時滞在→東京から出国 という非常に慌ただしい動きをしました。

 

今回、コロナ禍での海外渡航はどうやってするのか、そもそも飛行機は飛んでいるのか、また海外引越用に荷物はどうやって送るのかについて、下記にまとめます。

コロナ禍での外国への入国

「そもそも今このご時世に出国・入国させてもらえるの?」と思われる方も多いかもしれませんが、出国・入国する方法はあります。

行かれる国の入国審査体制・検疫体制によりますが、現在多くの国では、入国に際しては「入国に足る理由」と「〇時間以内のPCR検査陰性証明書」を求められます(要求時間は国によって異なるようです)。私の場合、入国の理由は赴任と明確なため、陰性証明書を自前で用意する必要がありました。

こういったものは、検査+証明書発行セットの自由診療という形で多くのクリニックが実施しております。4月時点相場では検査に30000円、外国語の証明書発行に3000円程度のところが多かったですが、今後参入者がどんどん増えていく分野ですので、さらに値下がりすると思われます。

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PCR検査陰性証明書(英語)

クリニックにもよりますが、ほとんどは即日or翌日には証明書を発行してもらえます。

今回自分の入国審査の際には、パスポートと入国理由を示す書類(赴任手続きの書類)に加え、このPCR検査の結果を求められたので提示したところ、すんなり入れました。ただ、その際に「入国後にどこで隔離されるのか、そこまではどうやって行くのか」などは細かく聞かれるので、回答をあらかじめ準備しておくとよいでしょう(あくまで聞いた話ですが、新規入国者の空港からの移動において、公共交通機関の利用を拒否する国もあるそうです)。

 

コロナ禍の飛行機事情

コロナ禍によってほとんどの人が飛行機に乗らない世界になったわけですが、じゃあどれくらい飛行機飛んでるのか、というのは意外と皆様知らないかもしれません。ちょうど私が乗る時の空港の案内板(羽田空港国際ターミナル)はこんな感じでした。

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見てもらえばわかるとおり、大半は欠航です。とはいえ、少ないながらも飛行機は飛んでいるため、空港にはまばらですが人はおりました。

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羽田空港の横丁内

羽田空港のお店はほぼやってません。早く活気ある空港に戻ってほしいと感じるばかりです。

そして、自分の乗ったヨーロッパ行きの便なのですが、こんな状態でした。

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9人掛けのラインの左右に1人ずつ座っているだけです。おかげで、3席贅沢に使って睡眠がとれました。元々機内で座りっぱなしというのが苦手でまともに眠れたためしがなかったのですが、長時間フライトの中では今までで一番快適に過ごせたかもしれません。

 

引っ越しの荷物の運搬

海外に定住する以上、身一つで行くわけにはいかず、最低限の生活物品も送る必要があります。

ただ、「海外引越」といっても手段は種々あるところ、そちらも説明いたします。

まず、荷物を送る方法は主に4つあります。

・国際引っ越し

・アナカン

・航空機預入

・別送(航空便、船便等)

 

 

国際引っ越し

ヤマトや日通など、大手引っ越し会社が手掛けている海外赴任向け引っ越しサービスです。こちらは完全見積もり制かつオーダーメイドのサービスなので、完全に丸投げしてしまえば梱包・集荷・配送・現地税関通過・現地自宅運び込みまで一気通貫でやってもらうことも可能です。ただし、その分お値段も張ってしまいますが・・・。

今回、赴任ということで現地法人からのサポートをある程度得られたこと、まずは単身での赴任のためそんなに荷物も多くなかったこと、3月末に一度引っ越しをしているためすでに荷物がまとまっており自前での梱包作業の負担が少なかったこともあり、こちらは使用しませんでした。

アナカン

正式名称を「Unaccompanied Luggage」と言い、ある程度大容量のまとまった荷物(最低100kgから)をDoor to Airportで送ることができます。料金も上記した引っ越しよりは割安となっております。

梱包は自前ですが自宅まで荷物を回収してくれるのと、荷物重量が多い場合に便利なサービスです。ただ、今回は計算したところそんなにたくさんの荷物を持っていかないこととなったため、当サービスの利用は見送りました。

航空機預入

航空会社のサービス内容次第ですが、飛行機搭乗時には航空機預入で荷物を運んでもらうことができます。大手航空会社だと23kg×2つまでが一般的で、1つ追加するたびに追加料金を支払う仕組みとなっています。

今回、私はこれを使って引っ越し用の荷物を全て運びました。

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空港で大荷物の男

リュックと小サイズスーツケースは機内持ち込み、スーツケース大と段ボール箱3つは機内に預入ました。あと細かい話ですが、機内預入の段ボールは160cmサイズまでいけますが、160cmサイズの段ボール箱は持ち運びに難儀することが多いので、140cmサイズの方が個人的にはおすすめです。
上2つのサービスと比べて、空港への持ち込みも自分でしなければならなかったので、ヤマトの空港宅急便を使って自宅→空港まで荷物を送り、空港のカウンターで受け取りました。

www.kuronekoyamato.co.jp

ただ、空港宅急便の料金と航空機預入の費用を合計しても相当に安く済ませられるので、荷物が少ない人・低コストに抑えたい人はご検討ください。

それと、税関は自分で荷物を持って通る必要があるので、事前に赴任国の入国時の持ち込み禁止品を確認する、あらかじめ段ボール箱やスーツケース内に入っている荷物をメモっておき、入国時にきちんと自分で説明できる準備をしておくとよいでしょう。

荷物別送

いわゆる個人間の宅配便的なサービスで荷物を別に送るという方法です。数種類の航空便と船便が主な選択肢となります。取り扱っている会社は日本だと郵便局、海外だとFedEXups、DHLなんかがあります。Door to Doorで物を送れるのは魅力的ですが、国際宅配便は輸出入の扱いになるので、発送用ラベルとインボイスをきちんと記入し、送付する必要があります。あと、宅配便である都合上どうしても荷物ロスのリスクもあります。日本の企業と違って、海外の運送会社は荷物ロスに塩対応なこともありますので、そのあたりはきちんと自己責任でケアする必要があります。

www.post.japanpost.jp

 

2020年は国際往来のほとんどが凍結された年となりましたが、2021年はワクチン普及等でもう少し移動ができる年になるといいですね。